恋箱。




どんどん荒れてすさんでいく生活。




ケンが迎えに来てくれない、という現実をどうしても受け止める事が出来なくて。




なにか理由があるに違いない。


そう信じたい。

信じるしかない。




人の幸せが憎くて、最低な人間に成り下がった。




幸せな人と一緒にいたらアタシも幸せになれるのかもしれない。




ラブラブな彼女がいるオトコ。

人気のホスト。

昼間働いてた風俗店のみんなの憧れだったイケメン店長。

愛妻家のお客……。




誰だって



大概は上目遣いのうるっとした瞳で見つめれば簡単に落ちた。




アナタは幸せなの??

アタシに幸せを分けて下さいな。






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