恋箱。
そんなある日、アツシは転職した。
前の会社の関係だというコピー機を売る仕事。今度はヒデ君も一緒って事でちょっとだけ安心していた。
それなのに……。
帰りが遅くなるアツシ。
「管理職になったからしょうがないよ」
それはホントなの???
不安で会社の前までこっそり行ったりした。
好きなのに……愛する夫を信じる事が出来ない。
まるで抜け出せない迷路にいるようだった。
不安で不安でもう限界で……今まで調べた嘘、全部はっきりさせよう。
そう決めたんだ。
話し合ったら元の仲良しな二人に戻れるよね?
嘘ついててゴメンって言ってくれて、いつもの笑顔で頭をなでてくれたら……それでいいから。
それだけで……いいから。
そんな、淡い期待をしながらアツシの帰りを待った。