恋箱。
「何??」
今日の楽しかったコトなんてもう消えてしまってた。
「実は……借金がある」
「えっ???」
お金にルーズな人には見えなかった。
アツシと付き合って苦労したせいでお金の話題は特に怖い。
「真面目なかっちゃんだもん、何か理由があったんだよね?それで……いくらぐらいなの??」
「金額は30万ぐらい……」
「そんな大金!!!!!!どうして?」
かっちゃんは3交代で工場で勤めてる。
給料はものすごく多い訳ではないだろうけど、家は寮で食事も出る。そんな大金を借りてしまった理由がわからない。
その理由は……最低な理由だった。