恋箱。




「ばんわぁ~」


「ご苦労サマです♪」



今日は週末を控えて荷物が多い。真夏を過ぎたのに、しかも時間は深夜だと言うのに高津さんは汗びっしょりだ。



「汗すごいねぇ」



「だって暑いもん。あ、そうだ!今度さ、客として飲みに来てもいい??」



「来てくれるんですか~??でも何もこんなチェーン店にわざわざ来なくても」



「いやいや、一回ここのメニュー食べてみたかったんだよね~」



わざわざ食べたいって……この人ホントにアタシの事好きなのかな??ちょっとだけ、そう思ったけどすぐに打ち消す。




オトコなんてみんな一緒。



優しく見えたって結局変わるもの。



もう、絶対に信じないんだから……。





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