恋箱。


次の日の朝。



指定された建物に向かう。


新幹線の駅もある街中のとある大きなビル。



エレベーターがゆっくり上昇していき最上階で止まる。



「ココだよね??」



ドアを開けると事務員のお姉さんが笑顔で案内してくれた。





それは面接……と言うよりは説明で。



派遣の仕事なんて良く知らないけど、よっぽど怪しい人物でない限り合いそうな仕事があれば紹介しましょう♪という感じで。




まぁ……アタシの腕はよっぽど怪しいと思うけど?


夏でも薄手のパーカーが手放せない、もちろん今日も……。



「電話でも話したんですけど、雑誌を見ましてカップルで働けるって書いてあったので……」


そんなリュウジの隣でうんうんと頷くアタシ。



「二人とも視力はいいのかしら??」


「あ、コンタクトですけど大丈夫です!!」








「じゃあこれなんかどう??」



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