恋箱。



時間がかかり過ぎてしまったけれど。



アタシはやっと大切なコトに気付くことができました。



これも全てリュウジのおかげです。




考えてみれば、最初からオトナだったリュウジに対して葵はずっと一人になった15歳のトキのままだった気がします。



止まってた時計の針をリュウジが動かしてくれたから……。




アタシの時間はまだ動き出したばかりです。



まだまだ精神的に子供なアタシを支えてくれる彼と共に、大人になっていきたいと思っています。






< 377 / 379 >

この作品をシェア

pagetop