冊子「銭湯のすゝめ」
 サウナは普通の銭湯には大抵付いている。

 付いていない場合もあるので看板を確認しておくのが無難。

 また京都はサウナで別料金を取らない。

 サウナ使用料込みである場合が殆どである。

 更に各店によって温度が全く違う。

 三十分入っていても平気な所や、十分で限界に達する店もある。

 こればっかりは入ってみるまでわかりません。

「おっ!このサウナはクルで~」

 というサウナに出会えたらラッキーです。

 当然ながら熱源近くは熱く、更に階段状のサウナでは高所が熱くなります。

 ですから熱いのが苦手な方は一番下の一番熱源から遠い場所に行きましょう。

 ですが、これには暗黙のルール的な物もありますので後述します。

 スチームサウナは一定温度まで下がるか、時間になると蒸気が噴射します。

 ボタン式の時もありますが、多くは上記の二点でしょう。

 スチームサウナは温度が低いのでのんびり屋さん向けです。

 良くマフィア映画に出てくる蒸し風呂のように視界が悪いのでぶつからないようにします。

 時折熱い滴が天井から落ちてきますのご注意を。

 スチームサウナの利点は初めのサウナと違い、肌が焼けないということです。

 なので肌が弱い人も安心して入れます。

 むしろ肌に良さそうと思う方もおられるのではないでしょうか。

 基本的に砂時計とテレビ、有線放送はありません。

 「シュー」と沸かされる蒸気の音だけが響きます。

  まるで蒸気の街にいるかのようでワクワクします。

 以上のように魅力たっぷりのサウナですが、我慢比べを行う方もいるでしょう。

 かくゆう私も勝手に他人に勝負を挑みます。

 「勝負だ!」とは言いませんので向こうは気にしてないでしょうが。

 自己満足の世界です。

 過去に完敗したのは一度だけ。

 彼は一体なんだったのか?

 溶鉱炉で働いているに違いない。

 脱線しましたが決して無理せずように、自分のペースで楽しみましょう。
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