冊子「銭湯のすゝめ」
 膝を曲げて入る家庭の風呂は嫌いでは無いが、やはり銭湯が好きだ。

 あの雰囲気、別に露出狂いでは無いが裸の解放感。

 風呂上がりの一服もたまらない。

 夏の熱い日に水風呂はクーラーなんて目じゃない。

 冬は冬で熱く火照った体に夜風が心地良い。

 ビールだって通常に飲むより格段旨く感じる。

 腹も減って飯も旨い。

 適度な疲労感で潜り混む布団は最高だ。

 ぐっすりと眠れるし、目覚めもバッチリ。

 ここでは銭湯について自分の考えを自由に書いていく。

 将来は自分の銭湯を持つのが夢である私が、もしあなたが今後銭湯に行く事になったら役に立つかも知れない事も書こうと思う。

 銭湯分析、銭湯科学、銭湯哲学。

 そんなものはいらない。

 小銭さえあったら、体に怪我がなければ

 誰にでも暖簾を潜る資格はあるのだから
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