俺を待っててくれる?
愛紗… 俺は楽しくねぇよ、俺は金魚のフンじゃないんだよ!
「 愛紗、俺も服見たいし一時間後に… 」
「 何言ってんの、私まだ買ってないじゃん!」
俺はカチンときた。デパートに来るたびに俺はずっと愛紗について回るだけ、自分の事が優先で、俺はいて当たり前だと勘違いしている愛紗に、この日の俺は さすがに頭にきたんだ。
「 買ってないって… あのなぁさんざん見てキープだとか言ってピアスに悩むか?
俺の話もきかねぇし、見るだけもしねぇ、これで1日終わるんだぞ!俺がいてもいなくても変わんねぇじゃん 」
「 はぁ!?私のせいにしてんの?いつもと同じじゃん、一緒にいるから意味あるんでしょ!なんなのよ… 」
違う… 俺は愛紗が好きなんだ、一緒に選ぶなんてしてねぇペットじゃねぇんだよ!!
「 雅弥 」
「 もういい。勝手にしろ 」