俺を待っててくれる?
「 愛… 離せ、なんだよっ好きに見てればいいだろ!」
「 だって!なんかこのままケンカなんかヤダから… ねぇ ごめんっ気を付けるから、ごめんっ」
今さら? 謝る? 愛紗…
俺の中で正直揺らいだ。
すぐ許して一緒に買い物に戻るか、でも愛紗の謝りは今だけだともわかる。
だから、心苦しいが首を横に振った。
「 なんでよっ!雅弥っ」
俺は愛紗に背を向けて階段を降りようとしたんだ。
でも愛紗は… 俺を引き止めようと肘辺りをぐっと引っ張って、それに振り返えるようにした俺は足を踏み外してしまった。
「 っ!!」
「 やっ… !きゃ、ああっ!」
こういう時、以外と瞬間がスローに見えたりするんだ。
ただ、何も出来ないだけ。
愛紗……