Bitter Sweet
昂くんがうちの最寄り駅まで車で迎えに来てくれることになっていた。
私と昂くんが、車で出かけるなんて。なんかおかしいな、と笑みが零れる。
駅前のコンビニで待っていると、携帯が鳴った。
『ひかり?もういる?』
「うん、駅前のコンビニ。今出るね。何色の車?」
『あぁ、あそこか。今前に車着けるわ。黒だよ。』
携帯を片手にコンビニを出ると、ロータリーをグルっと回ってくる黒い車を見つける。
あれだ。
コンビニ前の道沿いに立ち待っていると、その車がスーッと寄って停まった。
ウィンドウが下がると昂くんの優しい笑顔。
「どうぞ。乗って。」
そう言って、助手席のドアを中から開けてくれる。
「ありがとう。…お邪魔します。」
少し緊張しながら、車に乗り込む。
シートベルトを着けると、車はゆっくり発進した。
「…なんか2人で車って、変な感じだね。」
昂くんの横顔をチラッと見ながら言うと、彼はハハッと笑って、
「そうだな。昔はチャリだったもんな。」
懐かしそうに目を細めた。
私と昂くんが、車で出かけるなんて。なんかおかしいな、と笑みが零れる。
駅前のコンビニで待っていると、携帯が鳴った。
『ひかり?もういる?』
「うん、駅前のコンビニ。今出るね。何色の車?」
『あぁ、あそこか。今前に車着けるわ。黒だよ。』
携帯を片手にコンビニを出ると、ロータリーをグルっと回ってくる黒い車を見つける。
あれだ。
コンビニ前の道沿いに立ち待っていると、その車がスーッと寄って停まった。
ウィンドウが下がると昂くんの優しい笑顔。
「どうぞ。乗って。」
そう言って、助手席のドアを中から開けてくれる。
「ありがとう。…お邪魔します。」
少し緊張しながら、車に乗り込む。
シートベルトを着けると、車はゆっくり発進した。
「…なんか2人で車って、変な感じだね。」
昂くんの横顔をチラッと見ながら言うと、彼はハハッと笑って、
「そうだな。昔はチャリだったもんな。」
懐かしそうに目を細めた。