Bitter Sweet
「そうだな…。…っていうかお前、この時すんごい泣いてたよな。」
写真を見てププッと笑う昂くん。
「しょーがないでしょ、泣けちゃったんだから!」
同じ学校に彼が居なくなる、それを考えるだけで淋しくて泣いたんだよね…。
写真を見つめていると、サッと手から抜きとられてしまった。
「さ、そろそろ出ようか。腹減らない?メシ行こ。」
昂くんは、う~ん、と腕を高々と上げて伸びをしながら部屋を後にする。
私もそれに続き部屋を出る時、中を振り返った。
この部屋で、2人でCD聞いたり本やマンガ読んでたなぁ…勉強もしてたか。
目をそっと閉じても、私と昂くんが寄り添って笑い合う光景が瞼に浮かぶ。
ふっと目を開けると、横に昂くんが立っていた。
「…どうした?」
「ううん、なんでもない。行こっか。」
ニッコリ笑って、今度は私が前に立って歩いた。
昂くんは部屋の中を数秒見つめた後、ドアをパタンと閉めて歩み出す。
ー思い出をそっと、閉じ込めて。
写真を見てププッと笑う昂くん。
「しょーがないでしょ、泣けちゃったんだから!」
同じ学校に彼が居なくなる、それを考えるだけで淋しくて泣いたんだよね…。
写真を見つめていると、サッと手から抜きとられてしまった。
「さ、そろそろ出ようか。腹減らない?メシ行こ。」
昂くんは、う~ん、と腕を高々と上げて伸びをしながら部屋を後にする。
私もそれに続き部屋を出る時、中を振り返った。
この部屋で、2人でCD聞いたり本やマンガ読んでたなぁ…勉強もしてたか。
目をそっと閉じても、私と昂くんが寄り添って笑い合う光景が瞼に浮かぶ。
ふっと目を開けると、横に昂くんが立っていた。
「…どうした?」
「ううん、なんでもない。行こっか。」
ニッコリ笑って、今度は私が前に立って歩いた。
昂くんは部屋の中を数秒見つめた後、ドアをパタンと閉めて歩み出す。
ー思い出をそっと、閉じ込めて。