Bitter Sweet
こんなに走るの、いつぶりだろう。

ハァハァ、と息がすぐ切れてしまう。

でも、早く。
少しでも早く、逢いたい…。


その一心で、

高梨のアパートを目指した。



ついさっきまで、私のマンションにいたのなら。


もうきっと、アパートに戻ってる。
もしかしたら、追いつけるかもしれないくらい、

私達の距離は、近い。


ー待ってて、高梨。

私、素直になるから。


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