Bitter Sweet
なのに、ナンデ。

ありえない…


そんな相手に職場で再会するなんて。


神様は私にどーしろと??


たまたまなの??

これぞ運命のイタズラってやつですか??


笑えないよ、神様…


やっぱり神様なんていないんだな、とか訳わからない思考にずーっと陥りながら何とか仕事をこなしていると、


お昼休みになった。

チラッと隣を見ると、既に席を立った高梨が一緒のランチを狙う若手の女の子達にまた囲まれていた。


それをボーッと眺めていたら向かいの席から声がかかる。


「桃瀬。昼、弁当?」
「え?…いえ、外行こうかなって。」
「誰かと約束は?」
「…してないです。」
「じゃ、メシ付き合ってくんない?この辺まだ疎いし。」

…ま、マジですか!

と叫びたい衝動をグッと堪え、ニッコリと、いいですよ、と答えた。

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