Bitter Sweet
「ひかりさんは、オレの、だよな?」

確かめるような質問がつい、口から零れたけど。

ひかりさんは今まで見たことないくらい、慈愛に満ちた優しい笑顔を浮かべながら肯定の返事をくれて。

ーようやく。

本当に手に入れた実感が湧いてきたんだ。

こんなに嬉しくて、幸せだと思える恋愛を自分がするとは思ってなかった。


ーもう、絶対に離さない。

オレはずっと、ひかりさんの隣にいたい。

他の男になんて振り向けないくらい、オレに溺れさせてみせるから。

ー覚悟しろよ?

そう願いを込めて、オレは一晩中彼女を愛した。


乱れた彼女は、オレが残した跡にはきっと気づいていない。


ひかりさんの首の後ろに、紅い痕。

…オレの。

誰にもやらない。


彼女の笑顔も、
白くて柔らかい、この肌も。
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