Bitter Sweet
「困るの~?なんで?」
キョトン、としながら聞いてくる。
「だって、ひかり彼氏いないんだし、いーじゃん?…あ、それとも気になる人でも出来た??」
「いやいや、そーゆんじゃなくて。なんか…」
ワインを一口流し込み、言葉を選ぶ。
「…昔の恋に、引きずられたくない、というか。」
だって、「今」を生きてるのに。
昔の恋を今の恋と錯覚して、また同じことを繰り返すのはナンセンスな気がしてしまう。
「う~ん、そっかぁ。私なら絶対また恋に落ちるなぁ!そんな状況だったら!」
「…菜央は素直だもんねー…。私は、色々考え過ぎなのかもしれないけど。」
「まー、ひかりの気持ちも分かるんだよ?大体、この歳になると失敗もしたくないしね。」
「…失敗?」
なんの話だ、と菜央を見ると、目をギラッとさせて断言する。
「結婚に結びつかない恋愛は出来ないってことよ!!」
バンッ、と手の平でテーブルを叩く。
あまりの勢いに気圧されてしまいそうになる。
けど、それはごもっともで。
晩婚化はしてるけど、ホントは30までには結婚したいと思ってる女は多い。
「…その通りだね。不毛な恋愛はしないよう、気をつけよう。お互い!!」
なんだかヘンに盛り上がり、乾杯をする私たち。
そもそも、好きってどんなだったか思い出せないような私が、
恋愛できるようになるのか疑問だけど。
少なくとも間違えた恋には落ちないように、したい。
キョトン、としながら聞いてくる。
「だって、ひかり彼氏いないんだし、いーじゃん?…あ、それとも気になる人でも出来た??」
「いやいや、そーゆんじゃなくて。なんか…」
ワインを一口流し込み、言葉を選ぶ。
「…昔の恋に、引きずられたくない、というか。」
だって、「今」を生きてるのに。
昔の恋を今の恋と錯覚して、また同じことを繰り返すのはナンセンスな気がしてしまう。
「う~ん、そっかぁ。私なら絶対また恋に落ちるなぁ!そんな状況だったら!」
「…菜央は素直だもんねー…。私は、色々考え過ぎなのかもしれないけど。」
「まー、ひかりの気持ちも分かるんだよ?大体、この歳になると失敗もしたくないしね。」
「…失敗?」
なんの話だ、と菜央を見ると、目をギラッとさせて断言する。
「結婚に結びつかない恋愛は出来ないってことよ!!」
バンッ、と手の平でテーブルを叩く。
あまりの勢いに気圧されてしまいそうになる。
けど、それはごもっともで。
晩婚化はしてるけど、ホントは30までには結婚したいと思ってる女は多い。
「…その通りだね。不毛な恋愛はしないよう、気をつけよう。お互い!!」
なんだかヘンに盛り上がり、乾杯をする私たち。
そもそも、好きってどんなだったか思い出せないような私が、
恋愛できるようになるのか疑問だけど。
少なくとも間違えた恋には落ちないように、したい。