Bitter Sweet
翌朝。

ガンガンガンガン、頭痛がひどい。

「う~…」

あまりの痛さに身体を起こせず、うっすらと目を開け、
見慣れない天井に気付く。

ん?私の部屋じゃ、ない??


ーー隣にはキレイな顔をした、男の寝顔。

……

た、高梨!?

瞬間、跳ね起きた。

「え!?」

思わず叫びに近い声をあげてしまった。
二日酔いの頭に響き、頭を抱える。

でも!

ふ、服は!?

反射的に、バッと布団の中を見て、自分の格好を確認する。




…下着、つけてる…。

ホ~っと、大きく息を吐く。

いや、でも。

決定的ではないにしろ、アウトかもしんない。

ちら、と高梨の方をもう一度見る。


…素肌の肩が、出てる。






に、逃げたい…。

何があったか、聞くのも怖い。









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