Bitter Sweet
高梨は、道分かる?、と結局マンションまで送ってくれた。
近所なのは知ってたけどこんなに?
全然歩けるし。
15分で着いちゃったよ。
意識さえあれば、絶対帰る距離じゃないか。
「色々、ご迷惑をおかけしました。…じゃあ、夕方?
ウチでいいの?どっかおいしいお店で奢ってもいーよ?」
高梨を部屋にあげていいものか、図り兼ねていたから、外食という選択肢を与えてみた。
あんなことあった後じゃ、男として認識しないではいられない。
だけど、そんな警戒中の私にはお構いなく、それは却下された。
「ダメ。ひかりさんの誠意が見たいから。」
「…ですよね。では後ほど。」
がっくりしながら、高梨に向かって手をひらひら振り、じゃあね、とマンションのエントランスへ入っていく。
エレベーターに乗って、3階のボタンを押す。
扉が閉まると、
壁に背中を預け、脱力してしゃがみこんだ。
昨日の出来事を振り返る。
…ダメ。
なんか、キャパオーバーかも。
気持ちが、グルグルグルグル、ごちゃ混ぜになって、何を考えたらいいのかもわからない。
参ったなー…。
へたり込んでいると、扉が開いた。3階だ。
足取り重く、自分の部屋へ帰った。
近所なのは知ってたけどこんなに?
全然歩けるし。
15分で着いちゃったよ。
意識さえあれば、絶対帰る距離じゃないか。
「色々、ご迷惑をおかけしました。…じゃあ、夕方?
ウチでいいの?どっかおいしいお店で奢ってもいーよ?」
高梨を部屋にあげていいものか、図り兼ねていたから、外食という選択肢を与えてみた。
あんなことあった後じゃ、男として認識しないではいられない。
だけど、そんな警戒中の私にはお構いなく、それは却下された。
「ダメ。ひかりさんの誠意が見たいから。」
「…ですよね。では後ほど。」
がっくりしながら、高梨に向かって手をひらひら振り、じゃあね、とマンションのエントランスへ入っていく。
エレベーターに乗って、3階のボタンを押す。
扉が閉まると、
壁に背中を預け、脱力してしゃがみこんだ。
昨日の出来事を振り返る。
…ダメ。
なんか、キャパオーバーかも。
気持ちが、グルグルグルグル、ごちゃ混ぜになって、何を考えたらいいのかもわからない。
参ったなー…。
へたり込んでいると、扉が開いた。3階だ。
足取り重く、自分の部屋へ帰った。