Bitter Sweet
5.切ない後悔
あれから、私と高梨は、まるで何事もなかったように、仕事に追われる日々が続いていた。
例の飲み屋に立ち寄る元気もない。
そんな多忙な生活を送り、やっと仕事が一区切りついた頃。
よし、今日は行ける!!
もちろん、飲みに。
そう思いながらの帰り際。
「あーっと、帰るとこ悪い、桃瀬ちょっといい?」
課長に呼び止められる。
「ハイ?何でしょうか。」
課長の席まで行くと告げられたのは、明日からの出張の話だった。
「急で悪いな。神戸なんだが。峰と有田が先に行ってるから合流してやってくれるか。一緒に行ってた榎本が体調崩しちまったらしくてな。」
榎本…紗英(サエ)ちゃんか。
「ピンチヒッターですね…わかりました。」
時間や、かかる日数など大まかなことを確認し、ようやく、会社を後にした。
もう取引も詰めの段階らしく、2日程で帰っては来れそうだけど。
はぁ~、とため息が漏れる。
やっと仕事がひと段落着いたと思ったら出張かぁ。
疲れる…。
しかも、
昂くんと一緒の仕事。
まぁ、あの歓迎会以来、大した会話もしてないけど。
例の飲み屋に立ち寄る元気もない。
そんな多忙な生活を送り、やっと仕事が一区切りついた頃。
よし、今日は行ける!!
もちろん、飲みに。
そう思いながらの帰り際。
「あーっと、帰るとこ悪い、桃瀬ちょっといい?」
課長に呼び止められる。
「ハイ?何でしょうか。」
課長の席まで行くと告げられたのは、明日からの出張の話だった。
「急で悪いな。神戸なんだが。峰と有田が先に行ってるから合流してやってくれるか。一緒に行ってた榎本が体調崩しちまったらしくてな。」
榎本…紗英(サエ)ちゃんか。
「ピンチヒッターですね…わかりました。」
時間や、かかる日数など大まかなことを確認し、ようやく、会社を後にした。
もう取引も詰めの段階らしく、2日程で帰っては来れそうだけど。
はぁ~、とため息が漏れる。
やっと仕事がひと段落着いたと思ったら出張かぁ。
疲れる…。
しかも、
昂くんと一緒の仕事。
まぁ、あの歓迎会以来、大した会話もしてないけど。