Bitter Sweet
翌朝起きて、鏡を見たら、ヒドイ顔をしてる自分がいた。


泣き腫らしました、って目をしてる。
むくんじゃって。


化粧で何とか誤魔化せるかな…。


今日も仕事はあるので、支度を始めた。

ヒドイ顔を隠すために、いつもより丁寧に化粧をする。


準備がほぼ終わった頃、携帯が鳴った。


出ると、峰さんの大きな声。

『あ、おはよーモモちゃん。昨夜はごめんな~!!寝ちゃって!!』

はっはっは、と笑い声も響く。

「いえ、私より有田さんが大変だったかと…。ちゃんとお礼言った方がいいですよ?」

『はは、聞いた聞いた!だから、お詫びとお礼に、朝飯、ごちそうするよって話をしててな。お前も来いよ。おごるから。』

「いいんですか?」
一応、遠慮がちに言う。
主に被害を蒙ったのは昂くんだし。

『おう。じゃあ、メシ食ったらそのまま仕事行けるように準備して。あと何分くらいで出れる?』

時計を見る。8時20分。

「あと10分くらいで。」

『分かった。じゃあ、俺たち先にロビー行ってるから、後でな。』

「分かりました。じゃあ。」

そう言って電話を切り、仕事の書類などの確認をする。

忘れ物がないかチェックし、ロビーへ向かった。

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