Bitter Sweet
そして、案の定。
無駄に飲み比べ大会と化した夜はどんどん更けてゆき、
気付けば朝。
またベッドの上。
隣には高梨。
お互いセミヌード。
…学習能力ないのか、私は。
あ、頭痛い…。
結局、昨晩の高梨の挑発に乗ってしまった挙句、泊まってしまったわけね。
はぁ~、と溜息がこぼれる。
服を着ようとそっと布団から出ようとしたが、何かがお腹に絡まって動けない。
…高梨の腕、だ。
まるで私を逃がさないとでもするかのように。
高梨の腕が、2人を繋ぐ鎖のように見えた。
きっと高梨は、
一晩中、ずっと。
こうして私を、自分の腕の中に閉じ込めて眠ったんだ。
…高梨の匂いがする。
こんなに近くで過ごしてるのに、
私達の関係は曖昧だ。
身体の関係を持ったからって、
好き、とは限らない。
大人になればなるほど、
好きって感情は分からなくなるかもしれない。
どこからが、"好き"で。
どこからが、"好きじゃない"のか。
境界線がハッキリ見えればいいのに。
昂くんを好きだった、昔みたいに。
無駄に飲み比べ大会と化した夜はどんどん更けてゆき、
気付けば朝。
またベッドの上。
隣には高梨。
お互いセミヌード。
…学習能力ないのか、私は。
あ、頭痛い…。
結局、昨晩の高梨の挑発に乗ってしまった挙句、泊まってしまったわけね。
はぁ~、と溜息がこぼれる。
服を着ようとそっと布団から出ようとしたが、何かがお腹に絡まって動けない。
…高梨の腕、だ。
まるで私を逃がさないとでもするかのように。
高梨の腕が、2人を繋ぐ鎖のように見えた。
きっと高梨は、
一晩中、ずっと。
こうして私を、自分の腕の中に閉じ込めて眠ったんだ。
…高梨の匂いがする。
こんなに近くで過ごしてるのに、
私達の関係は曖昧だ。
身体の関係を持ったからって、
好き、とは限らない。
大人になればなるほど、
好きって感情は分からなくなるかもしれない。
どこからが、"好き"で。
どこからが、"好きじゃない"のか。
境界線がハッキリ見えればいいのに。
昂くんを好きだった、昔みたいに。