生徒会長さんの救世主


その頃、弥琴は......

校門を出るところだった。



屋上を見てみると希龍が動き出した。  


立花と目が合った

立花はニヤリと笑った気がした




余裕ってことなのかな



何が何でも逃げてやる





まず女が暴走族の面子っておかしいでしょ


強くなってもらうって何?


そのとき、弥琴は昔の記憶が少し頭に浮かんだがすぐに否定した


まさか.......ね.......



とりあえず家までは時間がかかる


どこに行こうか……



繁華街が一番近いな


あそこは治安が悪いから行きたくないけど今は仕方ない。



全力疾走して裏の道に隠れた。






隠れてから数秒後


希龍が通り過ぎるのが見えた。



後は来た道戻って家に帰るだけだ。




と腰をあげた瞬間



トントン
「君なんでここにいるの?」



一気に体温が下がっていくのが分かった




後ろを振り向くと、4人組の男たちがいた



この人らは多分....希龍じゃない...よね




「俺らさ今、暇なんだよね〜遊ばない?
この裏道に居るってことはそういうコトだよね?」



気味の悪い笑顔で近寄られる



昔の記憶が蘇えって体が震えだす



『ひ...暇じゃないんで。道に迷っただけなんで。じゃ』




逃げようとしたら腕を掴まれた。




「まてまてまてまて。黒鋼から逃げれると思うなよ?」


黒鋼って……あの時に聞いたことがあるような........


「一緒に遊んでくれたら無事に帰してやるじゃん」

そう言ってもう少し奥の路地に連れ込もうとしてくる


『やめて!』

私は腕を掴んでいる男の手を思いっきり噛んだ


「ッッ...いってぇ....このクソアマ!調子のってんじゃねぇよ!」

 
男が私のお腹を殴った


他の男も立て続けに殴り続けた

「一発ヤッてやろうかと思ってたけど興ざめした。帰るぞ。」



そう言った黒鋼の奴らに返事もしないまま
ボロボロにやられた私は気を失ったのだった。


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