らいおん


どのくらいの時間、抱き合っていただろうか。




私は亮の肩を両手で押して、体を少し離した。



涙がこぼれないよう、精一杯の笑顔を向ける。





「わかった。………お別れしよっか」

本当に笑えていたのだろうか。

またすぐに亮に抱きしめられた。








「俺が好きなのは一生お前だけだから。

 別れても、俺を信じろ。

 絶対また迎えにくるから。」






< 34 / 137 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop