眼鏡の奥に潜む甘い甘い悪魔
これは、もしかして。
『高杉君。雪恵のこと狙ってるんですね』
聞こえないくらいの声で
呟いた私の言葉を高杉君と城田くんだけが
聞き取ったみたいで……
『……えっ!静華ちゃん、鈍感なんじゃ?ってか、黙ってて。ね?』
目をまん丸く見開いて
私に、シーッというポーズをとって
そそくさと雪恵の横に行ってしまう。
………高杉君。
何気に酷いこと言ってますよね
鈍感って。
まぁ……言われ慣れてますけど~。
『ふーん。眞田。人の事は敏感なんだな』
不貞腐れていた私の横から
そう笑って話す城田くんの声。
あぁ、近くに城田くん。