眼鏡の奥に潜む甘い甘い悪魔
『いつまでもって、眞田ってほんとストレートだな』
『ストレートですか?』
『そこまで俺のこと好きなんだなーってさ』
ニッと笑うと鞄を持って教室を
一人、出て行ってしまう。
す、好きですけど。
改めて知られてるんだと思うと、
今更恥ずかしい……ですね。
赤くなった顔を両手で冷ます。
って、あぁ!
城田くんが帰ってしまう!
急いで後を追う私。
走ってきた私を、クスクス笑って
待っててくれてます。
優しいんだか、意地悪なんだか、
城田くんは変わってます。