眼鏡の奥に潜む甘い甘い悪魔
意外な彼
『お姉ちゃん!その手で私を可愛くして!』
夏休みが始まってから一週間。
毎日鳴らない携帯とにらめっこして
やっと昨日の夜。
“遅くなった、明日大丈夫か”
そっけないけど
そう連絡が入りました。
もちろん。
“全然大丈夫!”
そう返して今日のお昼、
待ち合わせする約束になったのです。
そして今、隣の部屋でネイルをしてた
お姉ちゃんにお願いをしてる最中。
『なに、いきなり。』
『メイクリストでしょ?だからお願い!妹を助けると思って!ね?』