眼鏡の奥に潜む甘い甘い悪魔



『うん』




頑張ってるんですけどね


頑張ってるんだけど、城田くんの方が
一枚上手なんですもん。



こっちがドキドキしても
意味ないんですもん。


どーしたらドキドキとか
させれるのかなー…なんて




そんなこと考えながら
待ち合わせ場所へとかけ出します。


少しでも早くついて
心の整理しとかないと心臓破裂
しちゃいますよ。



一週間ぶりの城田くんですもん。



あ、良かった。



まだ来てないです。




『良かったー』



ベンチに腰を下ろして
ドキドキしてきてる胸を落ち着かせます。


メイク落ちてないかな?


とか


服装変じゃないかな?


とか


もう頭がパンクしそうなくらい
いっぱいいっぱいです。




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