眼鏡の奥に潜む甘い甘い悪魔
本当は家にお招きする予定で
私はいたんですけど、城田くん。
“夏休みにいきなり男が行くと迷惑ってか、混乱させるから家来るか”
なんてそんなこと考えてくれて、
私的にはものすごくラッキーなんですけど
只今、ど緊張してます。
『はい、ジュースで良かったか?』
城田くんのお部屋にある机に
コトン-と飲み物が置かれて
向かいに腰を下ろす。
『あ、ありがと。あの城田くん。おかあさんは?』
『あぁ、今日なんか用事だっつって朝から出掛けてる』
あ、そうなんだ。
てことは、二人きり?
うわぁ、更に緊張してきましたよ私。
『眞田?』
『え?』
『なんか挙動不審』
う、、バレてます。
でも仕方ないよね、好きな人の家に
お邪魔してるんですもん