眼鏡の奥に潜む甘い甘い悪魔




『なほは昔から料理上手かったからな』




軽く微笑む城田くん。

その笑顔が余計突き刺さります。



自業自得なんですけどね。



『なほさんて、すごく良い人ですね。好きになる理由ものすごく分かりました。綺麗だし、相手のことすごく気を使える大人な女性で憧れちゃう』



『、、、眞田さ、自分で言ってて傷付くなよ』



『へっ!?き、傷付いては、、、』



城田くん。

なにもかもお見通しですか。



必死で誤魔化そうとするけど
城田くんに見つめられると誤魔化せません



『なほさんに会って、叶わないなぁって思ったんです。こんな素敵な人の次に私なんかを見てくれる可能性なんて低いなぁって』



何を言ってるんだ私!!


でもこれは本音です。



ずっとずっと、城田くんを振り向かせる
為に頑張ってきました。


なほさんよりもって、必死で。


でもなほさんに会って、思ったんです。



壁が高すぎです。


城田くんが言った、なほより好きになる奴
なんていないそんな言葉を思い出して



納得してしまったんです。



城田くんがなほさんを見る目も
すごく優しくて、そんな目されないですから。



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