眼鏡の奥に潜む甘い甘い悪魔




『ここなんだ。………じゃあお疲れ』



『あ、はい。ありがとう!

城田くんは天使ですね』



『…………天使?』





あれ、天使なんて言いましたか?



あれ、もしかして最後の言葉。


声に出ちゃってた?



『ぁ、えっと、その。』



ど、どうしましょう。


天使だなんて言われたら
だれでもびっくりしますよね。



『なんで天使』




『あ、それはですね。私のために時間を費やして送ったりもしてくれて、青春の夏休みを救いにやってきて、ピンチの時に私の前に現れた天使みたいだなと、はい。』



そうです。

私ばか正直なので嘘はつけません。



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