眼鏡の奥に潜む甘い甘い悪魔
『眞田の頭は妄想だらけだな』
『へっ?あ、はい』
あ、認めてしまいました。
でも笑ってることにびっくりして
頭が回らない。
城田くんでも笑うんですね。
人間だもんね、当たり前だけど。
それでもちょっと、意外。
『城田くん……笑うと格好いいね……』
『………』
一瞬にしていつもの無表情へと
もどってしまう。
あぁ、もしかして
また声に出ていたとか…………
しまった。
『じゃあ。また明日』
そう言うと足早に帰って行ってしまった。
お、怒ったかな?
いつもの不機嫌に見えるだけですかね?