眼鏡の奥に潜む甘い甘い悪魔
『それはないですよー…だって城田くんすごく大人っぽくて先生みたいじゃない?憧れとして格好いいと思います。』
『ふーん。そーなんだ』
『スパルタですからね。その面でも先生みたい』
まるで先生からずっと個人授業
されてるみたいで
集中できるから良いんですが。
『あれ、城田』
私の頭上を見ながら
雪恵はそう名前を呼ぶ。
後ろを振り返る。
あら、城田くん。
相変わらずの背の高さです。
『…………眞田。俺は先生じゃないけど』
『あ、ごめんなさぃ……』
聞いてましたか。
確かに先生と言われると嫌な方も
いますよね。
でもそれくらい頭が良いってことなんですが。