眼鏡の奥に潜む甘い甘い悪魔
『ん?あれ、城田じゃんおはよー』
雪恵は普通に挨拶をしてるけど
私はそうもいきません。
だって昨日の今日ですよ。
しかも、今。
城田くんの話をしようとしたところ。
『うん。星野(※雪恵)おはよう』
相変わらずの無表情で
城田くんは挨拶。
だけどいつものことなので
雪恵は特に気にしてはいない。
だけど、
私にはその無表情でさえ、
なにか裏がありそうで怖くなります。
だって、私を見る目が
鋭く光っています。
『あぁ、そうだ。星野今日は日直?』
『えっ、あぁそうみたい』
黒板に書かれた“星野”の文字。