眼鏡の奥に潜む甘い甘い悪魔



『日誌とか持ってこなくていーの?また担任キレるよ』



『あーすっかり忘れてた。ごめん静華。悩みごとまた後で聞くよ』



そう顔の前で両手を合わせ、
足早に職員室へと向かっていく。


あぁ、雪恵さん。

この状況で二人にしないでおくれ。



こ、怖いじゃないですか。



少し沈黙が続いて、城田くん。


私の横に腰を曲げてきました。




こ、これは。


まさか。




なんて思って体が強ばってしまってると




『昨日のこと誰かに言ったら、夏休み。なくなると思え?』



そう小声で

なんとも低い声で耳打ちをしてきました。




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