眼鏡の奥に潜む甘い甘い悪魔
『眞田。あと3日、死ぬ気でやれよ、出来てきてても余裕だすとミスするからな』
『うん、頑張ります』
あと3日。
もうそんなに経ってたんですね。
なんだか、早い。
ほんとはすごくすごく嫌いだった
勉強も今は少しそんな気持ちが
なくなってきて、理解すれば嬉しくなります。
きっと、それも全部
城田くんのおかげです。
『ねぇ城田くん!』
『ん?』
本に目線を落としたまま
そう反応する。
せめて顔を上げて欲しいです城田くん。
『もし合格したら城田くんにお礼は何をしたらいいですかね』
『まだ合格してないくせに考えなくていいだろ。合格するかわかんないし』