プラトニック・プラネット
爽やかな初夏の日、鮮血に染まりながらも、何だかんだ付き合うことになった風間くんと私。
……だけど。
「よっし、風間くん、ジュージャンやろ」
「来い。今日こそ勝つ」
「「じゃーんけーん、」」
ポンッ!と出たのはグーとチョキ。
「……」
「…風間くんって、
ほんとじゃんけん弱いよね」
「……」
「それに知ってる?
最初にチョキを出す人は変態らしいよ」
「……」
無言のまま財布を掴み、フラフラと教室を出ていく風間くんに手を振っていると、後ろからポンと肩を叩かれた。
「今のなに」
「ジュージャン。
負けたら人数分のジュースおごるの」
「…あんたら、全然恋人らしくないね」
"恋人らしくない"と言われるのは、これで7回目。
…どうして皆、同じことを言うんだろう。