プラトニック・プラネット
俺はしばらく呆けてしまって、和泉さんもぽかんとした顔で止まっていた。
ずいぶん長く感じたけれど、たぶん、実際は十秒くらい、沈黙が流れた。
「...和泉さん?」
「......えっと、それってつまり、
私のこと、好きなんですか?」
彼女は、信じられないとでも言うような表情で、俺を探るように見つめてくる。
その視線に、ひどく恥ずかしいというか、照れてしまって、俺は絞り出すように「うん」と答え、下を向いた。
...その......実際、情けないことに、自分でも返事したかどうかも分からないくらい、小さい声しか出なかった。
内心、呆れられたんじゃないかと思って、和泉さんの方を見るのが怖かった。
だから、恐る恐る視線を上げた先で、彼女の頬がみるみる赤くなっていく様子に、物凄く驚いた。
同時に、俺のせいで、あんなに赤くなってるんだと分かってーー。
どうしよう。
嬉しくて、愛しくて......たまらない。