プラトニック・プラネット
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授業中。
黒板を見るつもりが、つい目の前の背中をじぃーっと見つめてしまう。
柔らかそうな襟足とか。
首から肩のラインとか。
頬杖ついてる腕とか。
一年以上、遠くからずっと見てきたけれど、こんなに近くだと......気持ち的に、全然違う。
...あー、やっぱり、かっこいいなぁ。
固そうな白い背中に、そぉっと手を伸ばしてみる。
彼の座る椅子の背もたれにぶつかったところで、急に恥ずかしくなって、進めなくなった。
...ちょっと、だけ......触りたい、けど。
でも、バレたら、恥ずかしいし。
悩んで、悩んで。
何度も指を動かして、止めて。
結局、ごまかすように教科書をパラパラと捲って、ため息。
......私...ヘタレ。
...でも、風間くんに触ったこと、あんまりないし、仕方ないのかな。