新宿トライアングル



結局。



「殺風景だね?」



「別に何も要りませんから」



私の……お気にのソファに優亜さんは座っている。



「冬弥がいれば、か」



「そうですよ♪」



大好きなあの人の見つめてるのは、既に間違いなくアナタですけどね。と心の中で悪態をつく。



「あのさ」



まだ飲むのか、と飽きれる私をよそに、コンビニで買ってきたビールを煽ると……優亜の瞳が妖しく光った。



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