新宿トライアングル
ずるずると俺が高3になった頃。
相変わらず読者モデルとして時々俺も呼ばれてはいたが……読者ランキングはまあそこそこの人気で上がったり下がったり。
そんな俺とは比べ物にならないヤツが突然現れた。
毎月その雑誌で行われている人気投票のコーナーに起きた異変。
【3号連続投票No.1】
大々的に特集されたページで笑っていた奴こそが……優亜。
金パで肩にかかるぐらいの細くて繊細なサラサラの髪。
ただの金髪ギャルではない。
柔らかそうな透き通るような白い肌。
華奢で背は高くない。
そのデカイ、外人みたいに澄んだ瞳に……雑誌を見ているだけなのに吸い込まれそうになった俺。
この感情は……なんだ?