新宿トライアングル
っとに、とことんバカだな。
生活費削りまくって、ホスト通いか。
女なんて興味も無かったし……仕事としては金に見合う接客はしてきたつもりだけれど。
ひょっとして……あのマダムも家ではジャージだったりしたら、笑えるな。
おっと、仕事に行く時間だ。
キャバ嬢なんてよく分からねーけど、何とかなるだろ。
一度家を出かけた俺は、慌ててUターンをする。
ガタンと音を立てると冷凍庫から封筒を抜き去る。
この金は持って行かないと。
昇華の様子がどうなってるか、この目で確かめるまでは安心出来ねぇ……。