新宿トライアングル



だんだんと話が見えてくる。



「いきなり家まで行ってゴメン」



と優亜が謝ったからだ。



それは……俺がマダムのアフターに付き合った日。



考えてみたらあの日から留美の様子が少しおかしかったような、そうじゃないような。



留美になったら優亜にアタック出来るんじゃないか?なんて思っていた訳だけど……その必要すらないって事か。



にやっとしてしまいそうな顔を冷静に保つと、俺はその言葉を口にした。



運命を変える最上の一言。







「嬉しかったよ」



< 148 / 216 >

この作品をシェア

pagetop