新宿トライアングル
なんて思ったんだけど…….
実際はそう簡単はいかなかった。
部屋に入ってきた優亜は、後ろ手に鍵を閉めるとそのまま俺を押し倒す。
普段……こんな事してたのかよ、客に。
この枕ホストっ!!!
心の中で悪態をつきつつも、今の俺はそれを受け入れるしかない。
「俺の彼女になってくれるんだよね?」
純真無垢な……ファンを、客を虜にしている瞳がそこにある。
俺だけの目の前に。
黙って頷いた俺を、優亜はその幼くて綺麗な顔とは不釣合いなぐらい……慣れた手つきで抱いた。
それは……女に興味を持てない俺が知った、初めての男女の営みだった。