新宿トライアングル



優亜の子供がいる腹をいたわる様に、そっと折れそうな体を寝かせると留美はそのまま目を瞑った。



二人分の温もりは俺を覆い、満たしていく。



優亜がそうしたように、その体を開かせて……。



それはアイツがくれたような、倒錯するような時間では無かったけれど、



足りなかった心にぽっかりと開いた穴を、埋めてくれるような優しい時間。



簡単じゃない、かもしれない。



だけど……このまま留美を一人になんて、俺には出来ない。



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