新宿トライアングル
「冬弥さん、おはよっす!!」
店の前にはいつもと変わらない、何でもないような拓海。
ま、当たり前なんだが……。
世話になったな。
いくら人間が好きだって結論を出した俺でも、基本男が好きみたいだ。
そんな自分に心の中で苦笑いを浮かべる。
どうせ抱くならイケメンの男。
最後にぎゅうっと拓海も抱き締めてやると、目を白黒されていた。
「ありがとな」
「ありがとって……どうしたんすか??」