新宿トライアングル



「ねえ、ホストクラブに通えるトコ紹介してくれない?」



お兄さんは私の嬉々とした瞳に首を捻る。



「それって……風俗とか?」



慣れているのかそんなさらっと言う彼に、



「それは絶対嫌っ!」



と声が大きくなる。




冬弥が載ってる雑誌と対比して、女の子の可愛いキャバ嬢が載っている雑誌もある。



だから、ひょっとしたらそういうお店で働けたら私でも冬弥に逢えるぐらい稼げるんじゃないかなって思った。



でもそれは……無理な注文?



雑誌に載っている人は特別で、実際はそんな事ないのかもしれない。



ドキドキしながら返事を待つ私の、顔とスタイルをちらっとチェックすると……。



お兄さんはにっこりと笑った。



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