新宿トライアングル
「浮かない顔してるわねぇ……成績が芳しく無いとか?」
「俺に限ってそれは無い」
言っちゃあ悪いがこれだけは親に感謝したいぐらい、男としては整った顔に生まれた俺。
小さい頃から近所の主婦連中からモテてたっけ。
抱き寄せてやってきた客の瞳を見つめてやる。
「……好きになりそう」
そう言うだけで大概の女は手中にイチコロ。
簡単なもんだ。
ま……こんな俺でもNo.1の優亜には勝てねーんだけど。