魅惑のキスネコ!【完】
「ポパーーイッ!
一体どういうことよぉぉっ!」
テレビの前に立ちふさがるあたしを
ポパイは邪魔くさそうに一瞥した。
「なんの話だよ」
「あたしの友達が
今からポパイに会いに来るって言ってるのっ」
「はぁーっ!?
もうネコに戻んなきゃって事?
なんだよまだ午前中じゃん」
「違くて。
人間のあなたによ。
外で知り合ったって言ってたけど
なんか身に覚えあるんじゃないの?」
「えぇ?
そんなん・・・・・・あ。」
明らかに身に覚えあった顔をする。
「ん?言ってごらんよ」
「あー、この前会ったコかも。
ほら俺、ちょっと外出てたじゃん」
あぁ・・
隣のおばちゃんが突然乗り込んで来た時。
「もうっ!
それで?何があったの?
ちゃんと話してよね」
「テレビ見てからね」
「今ッ!」