魅惑のキスネコ!【完】
必死に目線を下げるあたしの顔を
ポパイはグイッと片手で自分の方に向かせた。
至近距離で視線が交わる。
それでもあたしは視線をそらせる。
この変なドキドキがポパイにばれそうで怖い。
「こっち見て。」
ポパイにそう言われて
あたしはぐっと息を飲む。
落ち着け・・
落ち着け自分っ・・!
息を整えてそ知らぬ顔をして
ポパイに視線を戻した。
そんなあたしと目があうと
ポパイはふと目を細めた。
「今日のカナ、なんかイイ」
「なっ・・何言ってんのよバカ!
いいから。はっ離してっ・・」
そう言った瞬間、ポパイの顔が近付いて来る。
!!
いつものキス。
ぎゅっと目を瞑る。
唇が触れては離れ。
離れてはグッと強く重なった。
それが長く、熱く、そして何度も。
・・いつもの
いつものキスじゃない―――――・・