魅惑のキスネコ!【完】

頭がぼーっとして蕩けそうな甘い感覚に
ただただ身を任せてしまっていた。

もう、わけが分からない。
脳みその中から変な麻薬が溢れ出てくるみたいで。


何度も重なった唇が離れ
消えるようにポパイの気配がなくなって。


それでやっとうっすら目を開いた。


やっぱり、ポパイの姿は消えていた。
でも、なんだかすぐ起き上がれる気分じゃない。

あたしはため息をついて身を丸めた。
複雑な気分。
くやしい気さえする。

あたしはそっと、指で唇に触れた。


ポパイめ。


なんてキスするのよ。


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